こんにちは、アドバイザーの土谷です。先日、実家に帰省した際に「熊本の復興・復旧はどう?」と
尋ねられました。1年近くが経過し、他県にはあまり情報が伝わらなくなっているようです。実際に
益城町や熊本市の東部を車で走っていると、まだ道路が波うっているところもありますし、前面通行
止めの地域もあり、全く手つかずと言っていいエリアもあるのですが、なかなかその状況は他には
伝わっていかないみたいです。
もうすぐ1年が経過しますが、もう一度現在の状況を再認識して情報発信できればと思います…
「道路」という言葉が出たので、それに関連するお話を…
住宅の建築に際しては、都市計画区域内のエリアでは必ず敷地が道路に接していなければなりませ
んし、都市計画区域外で接道義務が免除される場合でも、接していなければ工事ができませんし完
成後の生活もままならないと思います。
最近、お客様から「土地を見てほしい」というご相談をいただくのですが、一応接道はあり、車は
入れるものの、「工事車両」となると「ちょっと…」という土地によくあたります。
2m程度の幅員があれば、乗用車は侵入できるのですが、工事となると、クレーン車・ミキサー車・
資材運搬車にダンプトラックが通れなければいけません。更に、敷地の造成工事などが伴う場合は
ダンプトラックの台数が増え、重機も必要になります。
仮に、工事車両の侵入が可能な場合でも、小型車両での対応が必要な場合は、工事費用が割り増し
になります。(例えば、10tダンプが入れれば1回で済むところを2tダンプしか入れないなら5
回必要になるので…)
更に、地域によっては時間帯、もしくは終日で大型車両侵入禁止のところもあります。普段だと
自分でそういった車両を運転されることはあまり無いと思うので、気にされたことはないかもし
れませんが、けっこう重要です…
こういう標識、現場周辺にないですか?
地震の影響で、既存建物の解体は公費解体のケースが多いので、影響が少なくなっていますが
解体の場合も搬出で車両の出入りがあるので、車両の大きさの影響をもろに受けます。
建築しようとしている土地の接道(また、そこに至るまでの道路)が狭い場合は、少し工事費を
割り増しで想定するようにしましょう。