こんにちは、アドバイザーの土谷です。
先日、「玉名市松木の家」で上棟式があり、式の後、コンセント・照明などの電気打合せ、
確認がありましたが、それに関してちょっと感じたこと…
前職でマンション営業をしていた時に、「子育て対応マンション」の販売を担当したことがあ
ります。
内容的には、シューズボックスにベビーカー置場が組み込まれていたり、照明のスイッチの
標準設定の高さが子供でも操作し易いように少し低めだったり、コンセントが危なくないよう
に少し高めの設定になっていました…
私の記憶の範囲ですが、その後同様の物件はあまり見かけません…(熊本では…)
今回お施主様はあくまで「自分たち大人」を基準に設定を考えていただいているので問題
ないと思いますが、「住まい」に住んでいるうちに、住む人は年齢を重ねますし、家族構成
も変わります。
年齢的に「子供」、特に「大人基準」と大きく違い、気を使わないといけない期間は、思った
より短く、先述のような設定はその時期を超えると逆に不便になってしまうことが想定され
ます。
また電気ではありませんが、ベビーカー置場などはその時期を過ぎて、ベビーカーを使わ
なくなった時に、うまくスペースを活かす使い方が出来るようになっていれば良いのですが、
そうでない場合はわずか数年の使用目的のために、その後の使用に障害が出る…では
問題ですよね…(先述のマンションは一部の間取りでシューズボックスの一部形状が変更
されていました…ベビーカーが無くなった後、皆さんどう使われているのか…)
これらのことに限らず、あまりに家の中を造り込んでしまうと、年齢や家族構成の変化な
どの『人の変化』に対応しきれない、対応するために一度壊さないといけない、なんてこと
が生じてしまいます。
年齢だけでなく、季節・気分によって家の中を変えるのもありかと思います(マンション営業
の時のお客様で、リビングダイニングは夏場と冬場はカーテンを変えるという方もいらっしゃ
いました…)
生活を続けるうちに「慣れる」ことも大事ですが、その時々の状況によって「変えられる」とい
うことも大事ではないかと思います。
ただ何事にも、「その基準が変化する」という想定が無いと、後でどうにもならなくなります。
「住まい」を考える時、「今(現在)」だけでなく、3年後、5年後の近い将来、10年後、20年後
またはそれ以上の先にどうなっている可能性があるか、考えておけば後で慌てなくて済む
と思います。