洋風の家、和風の家、シンプルモダンな家、デザイナーズ住宅・・・etc.
近代日本の家は、様々な見た目の違いはあれども、中身はどれも似ています。
建てる側の施工性を重視した結果、工業化製品のオンパレード。
契約棟数を最重視するハウスメーカーによる巧みな契約への誘導により、「得した感」を覚えながらのスピード契約。
化学製品の多用による健康被害は、高価な換気システムで誤魔化す始末。
タチが悪いことにこれらは国絡みで行われているというのが現状です。
その結果得られる物は、大手企業だから大丈夫というネームバリューでの安心感だけ。
それでいいんでしょうか?
昔の家は地域の大工さんが建てていました。
現場は大工さん中心で動いていたんです。
地元の素材を使って、時間をかけて。
今はハウスメーカーが主流で、それは職人さんを必要としない家づくり。
それでも職人さんは仕事が必要です。
安くたたかれても生活のためにはその仕事を請け続けます。
工期を短縮することでどうにか利益を上げることができますが、そのためには質の低下が付き物です。
全部がそうとは言いませんが、そういったことが起きているのも事実です。
そもそも家とは何でしょうか?
癒しの場であり、活力を生みだす場であるべきではないでしょうか?
「やっぱり家が一番だね!」と笑顔で言えるような住まい。
どんなに疲れて帰ってきても、次の朝には元気に出かけることができる住まい。
理想ですよね!
では、家族みんなが健康で元気に暮らすために、建てるべき家とはどんな家でしょう?
最近の子供は特に、アレルギーや喘息など身体の弱い子が多いですよね?
世間では「現代病」の一言で片付けられてしまいがちですが、それらは住環境に起因するものが多いと私は思います。
家の電気配線の増加による健康被害、化学物質によるシックハウス症候群など、目に見えないことをいいことに使い続けています。
全ての電気や化学製品を取り除くことは現代社会でははっきり言って不可能です。
しかし現状を知り対策を練ることで、今よりもずっと健康な暮らしが送れるということも事実です。
家を建てる人にこれらのことを伝え、一度考える時間を作ってもらいたい。
どんな家を建てたいのか?は、それらのことを知った上で考えて欲しいんです。
それらのことを伝えることが私たちの使命だと考えます。
そのためにも私たちは日々勉強をして、進化し続ける必要があります。
何千万というお金を何十年もかけて返していくのですから、焦って決めるものではありませんよね?
家はゆっくり考えて建てましょう!